I-Cueミラー
Rosco I-Cueインテリジェントミラーは、エリプソイダルスポットライトに装着可能な移動型ミラーで、ビームを自由に再配置できます。同じ種類のスポットライトをそれぞれ別々に設定したり、デザイナーの希望に合わせてフォーカスを合わせたり、照射位置をDMXコンソールのキューで移動させることができます。超静音動作のステッパーモーターを採用しているので、テレビスタジオやコンサートホールなどの静かな環境が望ましい場所でも使用可能です。
最大限の柔軟性
I-Cueがあればリハーサルなどで利用可能なフィクスチャの数が制限されていても多彩な特殊エフェクトを作成することができます。照明器具を移動するためにかかる時間や経費を考える必要はなく、単純なスイープやパンやチルトを必要するエフェクトをほぼすべて行うことができます。
据付と操作
Rosco I-Cueは、ETC Source Fourなどの6-1/4インチのカラーフレームスロットがある、ほぼすべてのフィクスチャに取り付けることができます。代替マウントプレートを必要とする大型カラーフレームも準備しています。I-Cueミラーは、230度のパンと57度のチルトが可能なため、1箇所の吊り下げポジションで広いステージをカバーすることが可能となります。ただし、必要なフィクスチャの方向 (大部分の用途では水平方向) には多少スペースを空ける必要があります。
電源
I-Cueには、Rosco PSU 51などの24ボルトの電源ユニットが必要です。電源ユニットとI-Cueの接続には4ピンXLR「スクローラー」ケーブルが使用されます。2台以上のユニットをデイジーチェーン接続することができます。その台数は、ケーブル長のガイドラインと電源ユニットの電力容量で制限されます。I-Cueは、最大17Wの電力を連続消費します。Rosco I-Cueは、主要カラースクローラーメーカーが提供している大部分の24ボルト電源ユニットで動作させることができます。ここに、Rosco I-Cueに使用できるスクローラー電源ユニットのリストの一部を掲げます。Wybron – Forerunner。Rainbow – Mini、Maxi、Micro。AC Lighting - Chroma Q、Christie Lites - Color Q。
コントロール
DMXコンソールで操作される場合、I-Cueは、8ビットまたは16ビットの2つのモードで使用できます。8ビットモードではI-CueはDMXコントロールの2個のチャンネルを使用します。1個はパンに使用され、もう1個はチルトに使用されます。DMX値1あたりのパンの角度は0.9度で、チルトの角度は0.225度です。16ビットモードではDMXコントロールの4個のチャンネルを必要とします (パンと微動パン、チルトと微動チルト)。DMX値1あたりのパンとチルトの角度はどちらも0.028度で、スムーズで正確な配置が可能となります。
LEDディスプレイによって、操作モードとDMXアドレスが簡単に設定できます。詳しい指示はI-Cue取扱説明書をご覧ください。
スタンドアロンモード
DMXコントロールが利用できない設置状況では、I-Cueに、直接、シンプルな繰返しモーションをプログラムすることができます。詳しくはI-Cue取扱説明書をご覧ください。さらに、I-Cueには予めプログラムされた「追跡シーケンス」モードがあり、DMX信号を使用せずランダムな移動照明効果 (「Ballyhoo」モード) を使用できます。また、DMXアドレスを600にセットするだけでユニットはデモモードにすることができます。