【中編】照明デザインの基本:Key LightとFill Lightってなに?

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舞台照明には「どうやって光を当てるか?」という“デザイン”が存在します。ここでは、照明の基本である2つの光について紹介します。

◯ Key Light(キーライト)とは?

Key Lightは、シーンの中で最も強く、主役となる光です。人物の感情や物語の雰囲気を決定づける、とても大事な存在。

  • たとえば:窓から差し込む太陽の光。これがKey Lightになります。
  • 演出によっては、非現実的な角度から当てることで、ドラマチックな印象をつくることも。

この光がどこから、どんな強さで当たるかによって、登場人物の“印象”ががらりと変わります。

◯ Fill Light(フィルライト)とは?

Fill Lightは、Key Lightによってできた“影”をやわらげる、人の顔をちゃんと見せるための補助的な光。

  • 例:太陽の光(Key Light)で顔にできた影を、壁の反射光のようなFill Lightで柔らかくする。

これによって、人物の顔や身体が立体的に、そして自然に見えるようになります。

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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