こんにちは。日本コーバン舞台照明事業部です。
今回は、ETC Eosファミリーコンソールに搭載されている【Rem Dim(レム・ディム)】キーについてご紹介します。
「名前だけは聞いたことあるけど、正直使いどころがよく分からない…」
「使ってみたけど、なんだかやりづらい…」
そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実はこのRem Dim、“見たい明かり”を一発で強調できるとても便利な機能なんです!
今回はその機能と活用シーンをわかりやすくご紹介します。
◆ Rem Dimとは?
一言でいうと、
✅ 選択しているチャンネル以外の明かりをすべて0%にしてくれるキー
です。
つまり、「この灯体だけを見たい!」という時に、他の灯体を一時的にすべて消してくれる便利な機能です。
◆ 実際の使い方
🔧 基本操作手順:
- 対象となるチャンネルを選択(例:
[1] [Thru] [5] [Enter]
) [Rem Dim]
を押す
→ 選択したチャンネルはそのままの値で出力され、
それ以外のすべてのチャンネルは0%になります。
💡 もう一度 [Rem Dim]
を押すと、元の状態に戻ります。
◆ Rem Dimの活用シーン
💡① フォーカス合わせや位置確認に!
スポットライトやムービングライトの位置・シャッター・フォーカス調整をするとき、
他の灯体が邪魔で見えにくい…
という経験はありませんか?
そんな時こそ Rem Dim の出番!
選択した灯体だけを出して、周囲の明かりを消してくれるので、
フォーカス作業や位置の確認が圧倒的にやりやすくなります。
💡② 色の確認・比較に!
複数の灯体で異なるカラーパレットを使っているときに、
「この灯体だけ、思った色になってるかな?」
「隣と微妙に違うけど、原因がパレット?灯体?」
そんな時にも Rem Dim は便利です。
特定の灯体だけを出して、色味をクリアに確認できます。
💡③ データチェックにも!
リハーサルや本番直前のタイミングで、
「このキューで灯体Aは出てる?出てない?」
「一部の灯体だけ選んで確認したい」
というときにも、Rem Dimを使うとすばやく選別して確認ができます。
◆ より便利に使うためのポイント
ポイント | 内容 |
---|---|
チャンネル選択がカギ | 必ず先に見たいチャンネルを選択してから [Rem Dim] を押す |
元に戻す方法 | もう一度 [Rem Dim] を押すだけでOK(トグル式) |
Groupと組み合わせると◎ | [Group] 1 [Rem Dim] で、登録済グループだけ出力 |
◆ 注意点
[Rem Dim]
を押すと、**他のすべての出力が強制的に0%**になります。- SubmasterやEffectからの出力も一時的に抑制されます。
- キューに記録されているわけではないため、あくまで「一時的な視覚確認ツール」として使いましょう。
◆ まとめ
キー | 機能 | 活用シーン |
---|---|---|
[Rem Dim] | 選択していないチャンネルの出力をすべて0%に | フォーカス確認・色チェック・位置調整など |
Rem Dimは、「必要な光だけ見たい」というシンプルなニーズに即応してくれる、照明プログラマーの強力な味方です。
うまく使えば、作業のスピードと精度がぐっと上がります!
今後も、日本コーバン舞台照明事業部では、Eosコンソールの便利機能をわかりやすくご紹介してまいります。
「この機能も詳しく知りたい!」というリクエストも大歓迎です。
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