【Macro & Query応用編】打ち込みミスの救世主!Live Move / Dark Moveのマクロ活用術

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です!

今回は、Macro × Query の最終回として、
**「マークがうまくいってない!」「ライブ中に直す時間がない!」**という現場での悩みを解決する
打ち込みミス修正&時短ワザをご紹介します。

照明プログラミングの現場では、**インテンシティ以外のパラメーター(Pan, Tilt, Colorなど)**が思わぬところで動いてしまい、
「暗いはずの場面でムービングがスーッと動く」「本来マークされるはずがライブでガッツリ動く」
──という問題に直面することがあります。


目次

🔍 Live Move / Dark Moveとは?

Eosには、ムービング系の動きを自動で判定する便利なQuery条件があります!

用語意味
Live Move明るさが 0 → 0以上 に上がるときに、明るさ以外のパラメーターも動く(動きながら明るさが点いてしまう!)
Dark Move明るさが常に0のままで、明るさ以外のパラメーターだけが動く(暗い中で移動して準備、スタンバイ)

つまり…

  • Live Move → NG(見えちゃう)
  • Dark Move → OK(暗転中にこっそり)

この2つを活用すれば「どこでマーク失敗してるか?」が一目瞭然です。


⚙ Macro + Query の構築例

✅ 例1:Live Moveをすべて選択するマクロ

[Macro] 1001:
Query {Live Moves} Enter

✅ 例2:Dark Move を確認し、マークとして記録し直す

[Macro] 1002:
Query {Dark Moves}
Mark Enter
Update

※アップデートはマクロの中でEnterまでさせずにアップデートの画面を確認して何を更新するのか確認してからEnterを押すのがベター

✅ 例3:Queryで抽出 → カスタム修正へ

[Macro] 1003:
Query {Live Moves}
Next
(修正操作: Sneak / At / Palette など)

📝 [Next]や[Last]を組み込むと、Queryの結果を1台ずつ確認しながら修正できます。


🎬 Macroに仕込む時のヒント

  • 実際にMacroに組み込むときは、一度Liveで操作してCommand Line履歴からMacroに記録するのが簡単です。

🛠 MacroでMark修正が便利な理由

シーン例従来の手作業Macro活用
20台のムービングがライブで動いてしまう手動で確認・Sneakして再記録マクロ1発でSneak→Update
リハでマークに失敗していたのに気づく該当チャンネルを探すのに時間がかかる{Live Moves}で瞬時に抽出
Cue移動後のマーク忘れ修正何Cueも遡って確認{Dark Moves}で安全確認可能

✅ 締め:Macro + Queryは“現場で光を制御する魔法のコマンド”

EosのMacro機能は単なる自動化ではありません。
Queryと組み合わせることで「現場の即応力」と「打ち込みの質」が大きく変わります。

ぜひ、次の現場であなたのEosにこの魔法のコマンドを仕込んでみてください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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