こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です。
Eosで照明プログラミングをしていると、こう思ったことはありませんか?
- 「このパターン、毎回手打ちするの面倒…」
- 「エフェクトをかけるチャンネルだけ自動で選びたい」
- 「特定の灯体だけを抽出して一括操作したい」
そんなときに絶大な力を発揮するのが、「Macro × Query(クエリ)」の合わせ技です!
今回は、Queryでスマートに選択 → Macroで自動化する方法を、初めての方でもすぐに使えるように解説します。
◆ Macroとは?(基本のおさらい)
✅ 一連の操作をワンタッチで再現できる記録機能です。
- よく使うコマンドを自動実行!
- ボタン1つで複雑な処理が一瞬で終わる!
- 複数の設定・エフェクト呼び出しにも対応!
🎯 操作例:
[Macro] [1] [Enter] → 「Group 5 を At 80%」など
📌 [Learn] 機能を使えば、実際の操作をそのままMacroに記録できます。
◆ Queryとは?
✅ 条件に一致するチャンネルだけを自動抽出する強力なフィルター機能です。
- 「Intensityが0以外のチャンネル」
- 「Effectがかかっているチャンネル」
- 「Fixture TypeがMoving Lightのチャンネル」など
🎯 操作例:
[Query] {Effect Status} [Enter]
→ 現在Effectがかかっているチャンネルだけを選択!
📌 [Live]画面で操作できます。Queryはその瞬間の状態を読み取って抽出してくれます。
◆ Macro × Query の実践例
🎯 例①:Effectがかかっているチャンネルだけを止めるMacro
[Macro] [21] [Edit]
[Query] {Effect Status} [Enter]
[Stop Effect] [Enter]
➡ 実行すると「Effectがかかっている灯体を自動で選んで、止める」Macroの完成!
用途例:
- 転換時にすべてのEffectを安全に止めたい
- バックグラウンドで動いているものを一括停止
🎯 例②:Intensityが出ている灯体だけを記録するMacro
[Macro] [22] [Edit]
[Query] {Intensity Not Zero} [Enter]
[Record Preset] [101] [Enter]
➡ 「今明るい灯体だけを記録する」プリセット作成が一瞬で!
🎯 例③:フォーカスがかかっている灯体にエフェクトを追加
[Macro] [30] [Edit]
[Query] {Focus Active} [Enter]
[Effect] [901] [Enter]
➡ 既にパン・チルトに値がある灯体だけに、Focus Effect を適用!
◆ Macro × Query が役立つシーン
シーン | 合わせ技の効果 |
---|---|
本番中のトラブル対応 | 「点いてる灯体を一括で止めるMacro」が即対応可 |
バックアップデータ作成 | 「今使ってる灯体だけ記録するMacro」で高速保存 |
デザイナー意図の再現 | 「特定条件下のチャンネル抽出→特定設定」が簡単 |
エフェクトの一括管理 | Queryで「Effect中」→ Macroで「止める・変更」可 |
◆ Macro × Query の記録方法(ステップ付き)
[Macro] [Record] [25] [Label] StopEffectAll
[Query] {Effect Status} [Enter]
[Stop Effect] [Enter]
[Macro] [25] [Enter]
→ 確認&実行!
🛠 ワンポイントTips
内容 | 操作方法やヒント |
---|---|
MacroをTouch Screenに登録 | [Setup] → [Fader Config] → [Button Page]から可 |
Shift + Effectで「Stop Effect」表示 | [Shift] + [Effect]キー → Stop系機能が選択可能 |
Query結果はLive画面にも表示される | 抽出後、そのまま[At]や[Effect]などの操作が可能 |
✅ まとめ:Macro × Query で作業は「選ばず、考えず、実行する」だけ!
機能 | 役割 |
---|---|
Macro | よく使う操作を記録・再生 |
Query | 条件に合う灯体だけ自動抽出 |
合わせ技のメリット | 手間削減・時短・確実性・現場での応用力アップ |
📩「このQueryをMacroにするにはどうしたらいい?」
「ボタン1つで全部止めたい!」などのご相談があれば、日本コーバン舞台照明事業部までお気軽にご連絡ください!
あなたの現場を“賢く速く、安全に”するテクニックを、これからも発信してまいります!