【Eos Tips】リズム感のある動きをつくる!Linear Relative Effect の使い方

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部のトミーです!

「灯体をウェーブのように動かしたい」
「ズームを揺らしたい」
「ランダムなディマーの揺らぎをつくりたい」

そんな“ぐにゃぐにゃした波の動き”を作るときに役立つのが、**Linear Relative Effect(リニア相対エフェクト)**です。


目次

◆ Linear Relative Effectとは?

✅ 相対的な動きを、線形グラフでコントロールするエフェクトです!

  • Intensity / Zoom / Iris / Shutter など幅広いパラメータに対応
  • 曲線(グラフ)で、変化の波形やタイミングを自由に調整
  • 複数灯体で「ウェーブ」「ランダム動き」など演出が可能

◆ どんなことに使える?

使用例演出内容
Intensity × Linear揺れる炎のような明滅効果
Zoom × Linearライブ演出でのスケール感演出
Iris × Linear徐々に絞り→開くを繰り返す効果

◆ Linear Effect の作り方(基本編)

[Effect] [904] [Copy To] [20] [Enter]  ← 例としてエフェクト904番をコピー
[Effect] [20] {Type} {Linear}
  1. 作成後、{Edit} → {Clear} でグラフを消す
  2. 指やマウスでグラフ上に自由に線を描く
  3. {Apply} を押して適用!

➡ この線が「パラメーターの変化量」となり、時間をかけて繰り返されます​。


◆ グラフの編集ツール(わかりやすい操作)

機能説明
Draw線を新しく描く(波形や階段形もOK)
Move全体を左右や上下にずらす
Gamma線形を「カーブ」に変える(滑らかさ調整)
Smoothギザギザした波形を滑らかに
Mirror左右反転、上下反転
Subdivide中間点を追加して微調整しやすく

◆ 時間と動きの設定

パラメーター説明
Cycle Time1サイクル(1周)にかかる時間
Scale動きの幅(100% = 元の大きさ)
Axis左右上下、反転方向の調整
Grouping何台ごとに同じ動きをするか
Trail時差つけて動く(ウェーブ演出)

🔸 たとえば、Groupingを「1」、Trailを「25%」にすれば、灯体が1台ずつ時間差で動くようになります!


◆ Tips:きれいなIntensityの波を作るには?

  1. Intensityをパラメーターに選択
  2. グラフは「なだらかな正弦波」にする
  3. Cycle Time = 4.0、Scale = 30%
  4. Grouping = Spread、Trail = 20%

➡ シーン転換中の揺らぎ、楽曲に合わせた動きなどに最適!


◆ 注意点とよくあるミス

ミス例解決策
すべて同じ動きになってしまうGroupingをSpreadに、Trailを設定しよう
動きが急すぎて不自然GammaやSmoothで線形を調整
適用したのに動かない適用チャンネルが正しいか確認
効果が強すぎるScaleを下げて自然な揺らぎにする

✅ まとめ:Linear Relative Effectは「波を描くアニメーション演出」に最適!

特徴ポイント
柔軟性が高いグラフで自由に波形を描ける
汎用性が高いIntensity・Zoom・Irisなど多用途対応
演出に最適ウェーブ・揺らぎ・呼吸感のある光に便利
ライブ編集も可能Effect Status Displayでその場で調整OK

📩 日本コーバン舞台照明事業部では、こうしたRelative Effectを活用したプログラミング手法も、今後ブログ・セミナー・動画などで積極的にご紹介していきます。

「こういう効果を作りたい」「どのEffectを選べばいい?」などのご相談も、お気軽にお問い合わせください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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