【Eos Tips】Focus Relative Effect × Focus値の正しい関係性とは?

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です!

ムービングライトでよく使われるFocus Relative Effect(フォーカス・リレーティブ・エフェクト)
「ちゃんとプログラムしたのに、思った方向に動かない…」というお悩みありませんか?

その原因は、「ベースとなる Focus 値(Pan / Tilt)」が適切に設定されていないからかもしれません!


目次

◆ Focus Relative Effect とは?

✅ Pan / Tilt の現在の値を「基準(0)」として、その相対的な動きを作り出すエフェクト。

つまり、「今この位置を基準に動く」という動きになります。
緑色の矢印が基準点になります。


◆ なぜ“基準”が大事なのか?

Focus Relative Effect はあくまで **“現在の位置”からのオフセット(±)**で動くため、
基準がズレていると、円を描くエフェクトが半分しか動かない、逆方向に行く…などの現象が起きます。


◆ 効率的にエフェクトを作るには?

  1. まずFocusの基準位置を設定(例:舞台中央、役者の立ち位置など)
  2. [Group] で対象チャンネルを選択
  3. [Pan]/[Tilt] で一度基準点を決めておく
  4. [Effect] → Focus Relative Effect を適用
  5. {Scale} や {Size} で動きの幅を調整!

📌 動きのサイズは「Scale」、スピードは「Cycle Time」で調整します。


◆ ヒント:オススメのベースFocus設定例

使いたい演出オススメの基準Focus位置
顔に追従するサーチライト役者の立ち位置(Focus Paletteに記録)
客席スイープ舞台上の中央またはミラーボール上部など
上下ウェーブ(縦移動)同じTilt値にして、Panだけをオフセット

◆ Focus Effect の描画もカスタマイズ可能!

  • 初期状態では「円形」に動きます
  • {Edit} → {Clear} で線を消去し、マウスや指で任意の軌道を描けます
  • {Apply} を押せばその形がそのまま動きになります!

💡 これにより「8の字」や「階段状」の動きも自由に作成可能!


◆ よくあるエラーとその対策

症状原因対策
動きが小さすぎる or 大きすぎる{Scale} の値が不適切10〜50%あたりで調整するところから始める
思った方向に動かないPan/Tilt の初期位置が適切でない最初にベースの基準位置を確定しておく
円運動しない or 歪んで見えるグラフの形が崩れている可能性{Edit} で修正、{Restore} で初期円形に戻せる
対象チャンネルで動きがバラバラFixtureのPan/Tiltの範囲が合っていない場合パッチ内のパラメータ範囲を再確認

✅ まとめ:Focus Relative Effectは「基準」がすべて!

ポイント説明
相対エフェクトは今の値を基準に動くエフェクト単体で「動き」を決めるわけではない
Focusの基準設定が重要Pan/Tiltの基準値がズレると動きもズレる
描画も自由で応用力抜群エフェクトの形は自由に作成可能

📩「うまく動かない…」「この動きってどう作るの?」というお悩みも、お気軽に日本コーバン舞台照明事業部までお問い合わせください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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