ETC Eosコンソールのバイタイプ機能を徹底解説!効率的なパレットとプリセットの管理法

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舞台照明のプログラミングにおいて、同じ種類の照明器具に共通の設定を効率よく適用するためには、ETC Eosコンソールの**バイタイプ(By Type)**機能が非常に有効です。この機能を使うことで、パレットやプリセットを簡単に共有・適用でき、現場ごとに毎回設定を作り直す手間を大幅に省くことができます。

本記事では、バイタイプ機能の詳細な仕組みと活用法について解説します。


バイタイプ(By Type)とは?

**バイタイプ(By Type)**は、**パレットやプリセットを記録する際に、使用したチャンネルを「デフォルトチャンネル」**として保存し、同じ種類の照明器具にその設定を反映するための機能です。このデフォルトチャンネルが基準となり、他の同種の照明器具が同じ設定を簡単に適用できます。

特に便利なのは、自分が設定したチャンネルをデフォルトチャンネルとして選べることです。たとえば、9000番台に自分がよく使う照明機材のデフォルトチャンネルを1台ずつ設定し、そのショーファイルを繰り返し使うことで、同じパレット(色、ゴボ、ビームなど)を毎回作り直す必要がありません。これにより、現場ごとに効率的なプログラミングが可能になります。


パレットとプリセットにバイタイプを使うメリット

バイタイプ機能を活用することで、パレットやプリセットを使った照明操作が大幅に効率化されます。

1. デフォルトチャンネルを自由に設定可能

パレットやプリセットを作成するときに使用したチャンネルが、そのパレットやプリセットのデフォルトチャンネルとして保存されます。これにより、特定の照明機材に対して一貫した設定を簡単に適用することができます。

2. ショーファイルを超えて使い回し可能

例えば、9000番台など普段使わないチャンネル番号に自分がよく使用する照明機材のデフォルトチャンネルを設定して削除せずにしておくことで、ショーファイルを複数の現場で使い回せます。これにより、毎回新しいカラーパレットやビームパレットを作成する必要がなくなり、すでに保存されている設定をそのまま活用できます。

3. 照明設定の一貫性

色やゴボ、ビームパターンなどの照明の細かい設定をデフォルトチャンネルにて保持できるため、複数の現場やシーンで同じ設定を簡単に再利用できます。これにより、設定の一貫性が保たれ、プログラミングのスピードが格段に向上します。


バイタイププリセットの作成方法

バイタイプ機能を使用してパレットやプリセットを作成する手順は非常に簡単です。

手順:

  1. 設定したいチャンネルを選択します。たとえば、よく使用する9000番台のチャンネルを選びます。
  2. **[Record]キーを押して、次に[Preset][Palette]**を選択します。
  3. **{By Type}**キーを押して記録します。

具体例:

[9001] [Thru] [9006] [Record] [Preset] [1] {By Type} [Enter]

この操作により、チャンネル9001がデフォルトチャンネルとして保存され、他の同種の照明機材にもその設定が適用されます。デフォルトチャンネルを自分で設定できるため、次回以降、同じ設定を使い回すことができます。


バイタイプ機能の活用例

例1: カラーパレットの使い回し

特定の色を照明に設定し、そのカラーパレットをバイタイプで保存すると、9000番台のデフォルトチャンネルに設定した照明器具を次回以降のショーファイルでもそのまま使用できます。これにより、色味を現場ごとに再設定する必要がなくなり、時間の節約になります。

例2: ゴボやビーム設定の使い回し

ゴボやビームパターンなども同様に、バイタイププリセットで設定すれば、他の現場でも同じ設定をそのまま使い回すことが可能です。これにより、複数のシーンにわたって一貫したビジュアル演出が簡単に実現できます。


バイタイププリセットの更新方法

バイタイププリセットは簡単に更新できます。設定したチャンネルの内容を変更したり、新たな設定を追加する場合、次の手順でアップデートが可能です。

  • **{By Type}**を使ってアップデートすると、トラッキングしているチャンネルはデフォルトチャンネルの値に従い続けます。デフォルトチャンネルの変更が他のチャンネルに反映されるため、設定の一貫性が保たれます。
  • もしデフォルトチャンネルを含めてアップデートすると、そのデフォルトチャンネルがディスクリートデータとして保存され、次に番号の小さいチャンネルが新しいデフォルトチャンネルとして設定されます。

まとめ

ETC Eosコンソールの**バイタイプ(By Type)**機能は、パレットやプリセットに対して同じ種類の照明機材に一括で設定を適用する非常に便利な機能です。特に、デフォルトチャンネルを自由に設定できるため、自分のよく使うショーファイルを効率的に管理し、現場ごとのプログラミングの手間を大幅に削減することができます。

パレットやプリセットを効率的に管理し、照明プログラミングのスピードを上げたい方は、ぜひこのバイタイプ機能を活用してみてください。シーンごとの設定の使い回しや、一貫性のあるビジュアル演出が簡単に実現できます!

動画版の解説はコチラ
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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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