舞台照明のプログラミングを効率的に行うためには、照明コンソールの機能をしっかりと理解しておくことが大切です。今回は、ETC Eosコンソールを使った「パレット」と「プリセット」の作り方を紹介します。この2つの機能を使いこなすことで、照明設定の呼び出しやシーンの切り替えがスムーズになります。
パレットの作り方
まずは、パレットについて説明します。パレットは、照明の特定のパラメーター(色、フォーカス、ビームなど)を保存し、後で簡単に呼び出すことができる機能です。たとえば、同じ色やフォーカス設定を何度も使用する場合、一度パレットとして保存しておけば、次回以降すぐにその設定を適用できます。
パレットの作成手順
- 色のパレットを作成する場合、まず画面上で照明の色を調整します。設定が完了したら、**[Record]キーを押し、次に[Color Palette]**を選択します。
- 使用したい番号を入力して、**[Enter]**を押すと、色のパレットが作成されます。
この手順は、フォーカスやビームのパレット作成にも応用できます。照明の位置(フォーカス)やビームの形状を調整したら、同じく**[Record]キーを使い、[Focus Palette]や[Beam Palette]**を選んで保存するだけです。
パレットを使うメリット
パレットを使えば、設定を一度保存するだけで、同じ設定を素早く再現できるため、操作時間を大幅に短縮することができます。これにより、リハーサルや本番での照明操作がスムーズに進み、シーンの切り替えも簡単になります。
プリセットの作り方
次に紹介するのが、プリセットです。プリセットは、複数のパレットをまとめて保存する機能で、色、フォーカス、ビームなどの設定を一括で管理することができます。例えば、シーン全体の照明設定を一度に呼び出したいときに非常に便利です。
プリセットの作成手順
- まず、照明の色、フォーカス、ビームなどの各パラメーターを調整します。
- 調整が終わったら、**[Record]キーを押して、[Preset]**を選択します。
- 番号を指定して保存すると、複数の設定が一括してプリセットに記録されます。
プリセットを使うメリット
プリセットを使うことで、複数のパラメーターを一度に呼び出すことができるため、シーンの変更や切り替えがスムーズになります。また、照明の複雑な設定をまとめて管理できるため、特に大規模な舞台やコンサートでの使用に最適です。
パレットとプリセットを組み合わせて使う
ETC Eosコンソールでは、パレットとプリセットを組み合わせて使用することで、照明操作がさらに効率的になります。例えば、シーンごとに異なる色や位置、ビームの設定を個別にパレットとして保存し、それをまとめてプリセットに組み込むことで、複数のシーンを簡単に管理できます。
まとめ
ETC Eosコンソールでの「パレット」と「プリセット」は、照明プログラミングの効率化に大きく貢献する機能です。パレットを使えば、個別の照明設定を簡単に呼び出せ、プリセットを使えば、複数のパラメーターを一度に管理することができます。これらの機能を使いこなして、舞台照明の操作をよりスムーズに行いましょう!
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