ETC「Response Mk2 DMX Gateway」入門:ラインナップと性能を解説!
舞台照明の世界では、DMX信号をネットワーク経由で効率よく分配・管理することが重要です。今回は、ETCの「Response Mk2 DMX Gateway」シリーズについて、ご紹介します。
🎛️ そもそも「DMXノード」ってなに?
DMXノードとは、ネットワーク(主にsACNなどのイーサネットベースのプロトコル)とDMX512信号の橋渡しをする装置です。照明卓から送られるデータを、各照明機器に届けるための「分岐点」や「変換器」のような役割を果たします。
ETCの「Response Mk2 DMX Gateway」は、sACNやRDMに対応し、信頼性の高いデータ分配を実現するプロ仕様のノードです。
🧩 ラインナップ:用途に応じて選べる4種類
「Response Mk2」は、用途や設置環境に応じて以下の4つのポート数から選べます:
| モデル | DMXポート数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 1ポート | 1系統 | 小規模な現場や壁面設置 |
| 2ポート | 2系統 | 壁面やポータブル用途に最適 |
| 4ポート | 4系統 | 中規模のシステムに対応 |
| 8ポート | 8系統 | 大規模な会場やラックマウント向け |
すべてのモデルでポータブルタイプが用意されており、1・2ポートモデルには壁面埋込タイプもあります。壁面モデルはクリーム、グレー、ブラック、ホワイトの4色展開で、空間に合わせた設置が可能です。1・2・4ポートモデルにはDIN railタイプもご用意しております。

⚙️ 主な性能と特徴
- sACN(E1.31)対応
- RDM(E1.20)対応
- OLEDディスプレイ搭載:全モデルに搭載。現場での設定・診断が可能
- NFC対応(2ポート以上):「Set Light」アプリで電源オフ時でも設定変更が可能
- PoEまたは12–24V DC電源対応:柔軟な電源供給が可能
- Concertソフトウェア対応:ネットワーク設定やRDM管理をPCから一括管理
🛠️ 設置と運用の柔軟性
- DINレール対応モデルもあり、制御盤への組み込みも容易
- ラックマウント用アクセサリやダボ+ハンガーなど、現場に応じた設置が可能
- ETCのUnison建築照明制御システムや舞台照明卓と完全統合でき、シームレスな運用が可能です
ETCの「Response Mk2 DMX Gateway」は、信頼性・柔軟性・操作性の三拍子がそろったノードです。これからDMXネットワークを構築・拡張したい方にとって、非常に心強い選択肢になるでしょう。

