今回のアップデートは「動画連携」と「作業効率」と「安心感」の強化
2026年1月20日、ETC Eosファミリーの最新アップデート v3.3.5 がリリースされました。
今回のアップデートは大型の機能追加というより、
「現場での使いやすさ」
「動画との連携」
「トラブルの起きにくさ」
をしっかり底上げしてくれる、実用性の高いアップデートです。
この記事では、リリースノートをもとに「結局、何が便利になったのか?」を分かりやすく解説します。
🎥 Eosに“映像ストリーム”を直接取り込めるようになった
v3.3.5最大の目玉はこれです。
Eosに
- SRT
- RTSP
といった映像ストリームを直接入力できるようになりました。EosFamily_v3.3.5_RelNotes_RevA
これで何ができるかというと…
① 映像をPixel Mapに使える
例えば:
- LEDテープ
- LEDバー
- マトリクス照明
に対して、
「動画をそのまま流すような表現」がより自然に可能になります。
映像チームとの連携がかなり現実的になってきました。
② バックステージカメラをEosに表示できる
例えば:
- 舞台袖のカメラ
- 客席後方の確認用カメラ
- FOHカメラ
- 指揮者カメラ
これらを EosのタブやMagic Sheet上に表示できます。
つまり、
「照明卓から一歩も動かずに、現場の状況を確認できる」
という状態が作れます。
オペの安心感がかなり変わります。
③ Augment3dと映像を重ねて使える
さらに面白いのがここ。
Augment3d上の3Dモデルに対して、
- 実際のカメラ映像
- 稽古映像
を半透明で重ねて表示できるようになります。EosFamily_v3.3.5_RelNotes_RevA
これによって、
- 仮想空間と現実のズレを確認できる
- 明かりの当たり方をよりリアルに検証できる
- プリビズ精度が上がる
など、今後の「照明設計のワークフロー」自体が変わっていきそうな進化です。
Magic Sheetがさらに快適に
「Undo / Redo」がついに追加
個人的にかなり嬉しいポイントです。
Magic Sheet編集モードに
Undo(元に戻す) / Redo(やり直す) が追加されました。
これまでは、
「間違って動かした」「整列崩れた」「消しちゃった」
という時に、地味にストレスがありました。
これがあるだけで、Magic Sheet編集の心理的ハードルがかなり下がります。
そのほか、現場で効いてくる改善点
派手さはないけれど、実際に使っている人ほど恩恵を感じる改善が多いです。
● Blind中にホイールを保護する設定が追加
Blind作業中にうっかりホイール触ってデータを書き換える事故を防げます。
● GDTFの色設定がより正確に反映
GDTFインポート時にカラーデータもより正しく反映されるよう改善。
ビジュアライザやAugment3dとの整合性が向上します。
● OSCまわりがかなり強化
- EosがOSCのTCPクライアントとして動作可能に
- OSC Health(状態監視)の購読が可能に
- RecordやDisplays操作がOSCイベントとして送出
外部システム連携をしている現場ではかなり重要な進化です。
「100件以上のバグ修正」
v3.3.5では、100件以上の不具合修正が含まれています。
中には例えば:
- 大規模ショーファイルでの動作遅延
- Blind Spreadsheetの挙動
- Effectsが正しくトラックしない
- Magic Sheetのロック中誤操作
- マルチコンソール時のズレ
- Pixel Map再生時のクラッシュ
など、「現場で地味に困る系」が大量に改善されています。
つまり、
機能追加というより
「安定性と信頼性が大きく底上げされたバージョン」
という印象です。
結論:今回のアップデート、誰におすすめ?
特におすすめな人
- Augment3dを活用している人
- 映像連携を考えている現場
- Magic Sheetを多用している人
- OSC連携システムを組んでいる人
- 大規模ショーで安定性を重視する人
逆に、
「シンプルな2面卓運用でほぼ問題なく使えている」人は、
急いで更新しなくても良いタイプのアップデートです。
ただし、ETC公式としては
「スケジュールに余裕があればアップデート推奨」と明言されています。

