【後編】誰でもわかる!舞台照明に活かす「台本分析」実践編

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です。
前編では台本の背景やキャラクター、物語の流れを読み解く方法を紹介しました。後編では、それを具体的に照明プランに活かす方法をご紹介します!


目次

1. キャラクター分析で照明を作る

台本から「キャラクターの欲望(Desire)・意志(Will)・道徳観(Moral Stance)」を把握します。

  • 何を求めている人物か?
  • それを叶えるための力強さは?
  • 正義感やモラルは?

→ 主人公は明るくクリーンな光、悪役は影の多い不安定な光、など「心理に寄り添う光」を作れます!


2. 物語の核(主題)を光で表現する

台本を通して見えてくる「物語のメッセージ」を照明に反映。

  • 愛、希望、絶望、勝利…
  • 色・光の動き・明るさで「テーマ」を象徴的に見せる。

(例:物語全体が希望に向かうなら、ラストで舞台全体を明るい白光に包む)


3. 台本分析を明かりに活かす

  • シーンごとの「テンポ」を想定(遅い・速い)
  • シーンごとの「ムード」を整理(穏やか・緊張感・混乱)

→ 照明切り替えのタイミング、照明操作のスピード感を事前に計画できます。劇場での明かりづくりでの調整がスムーズに!


4. まとめ:照明スタッフにとっての台本分析の価値

台本を「照明の視点」で読むことで、ただの技術者ではなく「舞台の語り手」になれます。
物語を光で伝える、観客の心を動かす。そのための準備が「台本分析」です!

現場に合わせた機材・ソフトのご提案、バージョンに関する技術サポートなども対応可能です。

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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