【Eos Tips】Absolute EffectでなぜParameter欄を使うのか?~エフェクト制御をもっと確実に~

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です!

ETCのEosシリーズでは、**Absolute Effect(絶対値エフェクト)**を使って、
インテンシティやカラー、フォーカスなどを自在に変化させることができます。

でもこんな疑問を持ったこと、ありませんか?


「Levelを入れただけでエフェクトが動くのに、Parameter欄って何のためにあるの?」
「指定しなくても動くけど、入れた方がいいの?」


この記事では、Absolute EffectにおけるParameter欄の役割と使いどころを、
実例付きでわかりやすく解説します!


目次

🎯 Parameter欄とは?

Parameter欄とは、Levelで指定した値を「どの属性に適用するか」を明確にする設定項目です。

たとえば Preset 10 に Color・Focus・Beam がすべて記録されていた場合、
Level: Preset 10 とだけ書くと、Eosは全部を動かしてしまう可能性があります。

そこで…

Parameter: Color

と指定しておけば、Colorだけにエフェクトを適用できるというわけです!


✅ Parameterを指定するメリット

メリット内容
🎯 明確な適用先を制御できる「これはColorに対して動かす」と明示できる
🚫 意図しないパラメータの動作を防げるPresetにColorとFocusが入っていても、Colorだけ動かせる
👥 他人と共有しやすいプログラムを見たときに“何を動かしているか”がひと目でわかる
複数のエフェクトを同じFixtureに適用できる例:Colorに波エフェクト、Focusにはパンスイープなど

❓ Parameterを省略するとどうなるの?

基本的にEosは、Levelの中身を見て「これはColorのパレットだな」と判断します(=暗黙の割り当て)。
ですが…

  • Presetに複数カテゴリ(Color+Focusなど)が混在している場合
  • 同じFixtureに複数のエフェクトがかかっている場合

このようなケースでは、意図しない動きが発生することがあります!


📘 実例:Parameterあり・なしの比較

🔹 例A:Parameterなし

Action 1:
Level: Preset 10

➡ Color, Focus, Beam すべてが変化する可能性あり


🔸 例B:Parameterあり

Action 1:
Level: Preset 10
Parameter: Color

➡ Colorだけが対象になる(FocusやBeamはそのまま)

このように、Parameterを入れることでPresetの中から「何を使うか」まで指定できるのです!


⚖ メリット・デメリットまとめ

項目ParameterありParameterなし
適用の明確さ◎ 明示的で安心△ 自動判別であいまいなことも
意図した再生◎ 安定△ 想定外の動きが出る可能性あり
入力の手間△ 少し増える◎ シンプル
チームでの共有◎ 伝わりやすい△ 解読が必要になることも

✅ 結論:いつParameterを使うべき?

シーン推奨設定
簡単なエフェクトParameterなしでもOK
Presetを使う必ずParameterを明示しよう
複雑な動き/複数エフェクトParameterを分けて制御するのがベスト!

📩 まとめとご案内

Absolute Effectは、Eosの中でも非常に強力な演出機能です。
その制御を“意図通りに、正確に”行うために、Parameter欄の活用は必須といっても過言ではありません。

日本コーバンでは、Absolute EffectやPreset活用に関する実践セミナーや個別相談も随時開催しています。

  • 「Presetを使った応用的なエフェクトが知りたい」
  • 「Parameterを使って多層的な動きを作りたい」

など、さらに深く学びたい方は、お気軽にご連絡ください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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