【照明プログラミングってなに?】ETC Eos卓で始める、舞台照明の世界

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部です。

私たち日本コーバンは、米国ETC(Electronic Theatre Controls)社の舞台照明機器の日本代理店として、プロフェッショナルな照明環境を全国の劇場・ホール・教育機関に提供しています。

今回は、「ETCのEosシリーズの照明卓って、結局どんなことができるの?」
「照明プログラミングって、初心者でもできるの?」
という疑問をお持ちの皆さんに向けて、照明プログラミングの基本を、わかりやすくご紹介します。


■ 照明プログラミングとは? 〜Eos卓での基本的な考え方〜

照明プログラミングとは、
“舞台上でどの照明を、どんなタイミングで、どのように光らせるか”を照明卓に記録しておく作業です。

Eosシリーズでは、この一連の情報を「キュー(Cue)」という形で管理します。
たとえば:

  • Cue 1:明るく白色のトップライトで舞台を照らす(インテンシティ100%)
  • Cue 2:10秒かけて舞台全体をブルーに切り替える(フェードタイム10秒)
  • Cue 3:主人公にだけスポットを当てる(ポジションの変更とフォーカス)

こうした流れをEos卓にプログラミングすることで、誰が操作しても同じ照明効果を再現できるのです。


■ なぜEosシリーズが選ばれるのか?

ETCのEosコンソールは、世界中の劇場、オペラハウス、教育機関で愛用されている照明卓です。その理由は:

直感的で学びやすいユーザーインターフェース
キーボード入力とタッチ操作のハイブリッド設計
細かなタイミングやエフェクトの自由度が高い
アドバンスなマルチユーザー対応機能(複数のプログラマーで作業可能)
強力なMagic Sheet機能による視覚的操作
パッチやデータの構造が合理的で、スケールアップにも強い

初心者からプロまで、照明の“表現力”と“安定性”を支える機能が充実しているのがEosの魅力です。


■ Eos卓でできるプログラミングの基本操作

Eosでは以下のような項目を、簡単に記録・再生できます:

  • インテンシティ(明るさ):器具ごとの出力を自在に調整
  • カラー(色):LEDの色合いを滑らかに変化
  • ポジション(位置):ムービングライトの照射位置を制御
  • ビーム(焦点やズーム):スポットの広がりを調整
  • エフェクト(動き):波、フラッシュ、走り光などを自動制御
  • タイミング(Time):何秒かけて切り替えるか、開始のディレイなどを設定

これらをCueに組み込み、演出に合わせて「GO」ボタンを押すだけで、狙った通りの照明が再生されます。


■ 照明プログラミングは「光の演出台本」づくり

照明プログラミングは単なる操作ではなく、演出の一部を担う重要な創造作業です。

  • どこで色を変えるか
  • 光をどれだけのスピードで変化させるか
  • 明かりの出方に「間(ま)」をつけるか

こうした判断一つひとつが、舞台の印象を大きく左右します。

ETC Eos卓を使えば、こうした“繊細な演出のニュアンス”も忠実に反映できます。
つまり、Eosは**演出意図を形にできる“光の筆”**のような存在なのです。


■ 初心者におすすめのステップ

  1. まずは1台の照明器具を選び、インテンシティを上げてみる
  2. 色を変える([Color Picker]や[Gel Picker]が便利!)
  3. Cueを作って、再生してみる([Record Cue 1] → [Go])

Eosには**「ETC公式のオンライントレーニング」日本コーバンが独自作成した日本語の操作マニュアル」**も用意されているので、実機がなくてもPC上で学習できます。

また、日本語のマニュアルや研修サポートも日本コーバンが提供していますので、安心して学べます。


■ まとめ

照明プログラミングとは、

舞台照明を設計し、物語を光で演出すること
📟 Eos卓に記録して、確実に再現可能にすること
🎨 感情や空間を光で表現する“舞台づくり”の一環

そしてETCのEosシリーズは、そのための最も信頼されているツールのひとつです。

日本コーバンでは、Eosの導入支援はもちろん、研修、デモ、サポートも行っています。
「Eosに触ってみたい」「学校で導入したい」「実際に操作を学びたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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