【Eos Tips】Blind(ブラインド)モードの使い方を徹底解説!

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こんにちは、日本コーバン舞台照明事業部のトミーです!

Eos卓には「Live(ライブ)」と「Blind(ブラインド)」という2つの編集モードがあります。
今回はそのうち、安全に裏で編集できる「Blind」モードについて、初めての方にも分かりやすく解説します!


目次

◆ Blind(ブラインド)って何?

✅ Blindとは、現在ステージ上に出ている照明(Live)には影響を与えず、ショーデータだけを編集できるモードです!

簡単に言えば、「観客には見えない裏編集」ができる青い空間です。


◆ LiveとBlindの違い

モード特徴
Liveステージ上に即時反映される。操作ミスがそのまま見えてしまう
Blindステージには反映されない。安心してキュー・パレット・プリセットを編集可

Blindで作業中は、画面背景が青色になり、左上に「Blind」と表示されます​。

ブラインド画面
ライブ画面

◆ Blindでできること

  • Cue の編集(フェードタイム、パラメータ変更など)
  • パレットやプリセットの修正
  • マルチパートキューの構築
  • Table や Spreadsheet ビューでの編集
  • [Replace With] や [Copy To] などの高度な操作

📌 編集は**[Record]や[Update]なしで即時保存**されます!コマンド確定した時点で完了です​。


◆ BlindでのCue編集の手順例

[Blind] [Cue] [10] [Enter]
→ Cue 10 をBlindで開く

[1] [Thru] [5] [At] [75] [Enter]
→ Ch1〜5 を75%に

[Color Palette] [3] [Enter]
→ カラーパレット3を適用

➡ ステージには影響ありませんが、Cue 10 は上書き保存されています。


◆ よくある注意点・操作方法

ポイント内容
🚫 [Record]や[Update]は不要Blindでの変更は即時保存されます​
🔁 現在再生中のキューにBlindで編集ステージには反映されません → [Assert] + {Load} または [Go To Cue] [Enter]で反映可
🆗 Cueを強制表示する[Blind] [Blind] → 選択中のキューに強制表示
✨ 値を前キューからトラッキングさせたい[At] [Enter] で元の値を引き継げます
📊 表形式で一括編集したい[Format]で【Spreadsheet】を選ぶ(Blind専用ビュー)

◆ 応用:マルチパートキューの作成もBlindで!

[Blind] [Cue] [1] [Enter]
[1] [Thru] [5] [Part] [2] [Enter]
→ Ch1〜5 を Part 2 に移動

[6] [Thru] [10] {Color} [Part] [3] [Enter]
→ カラー情報だけ Part 3 に

➡ ブラインドだからレコードなどの作業が必要なく落ち着いて作業できます​


◆ 表示形式の切り替え【Formatキー】

Blindでは表示形式を次のように変更できます:

表示形式内容
Summary View多数のチャンネルのインテンシティを一望できる
Table Viewパラメータ別に細かく表示・編集可能
SpreadsheetCue × チャンネルの表形式で一括確認・編集可

📌 [Format] キーで切り替え可能。SpreadsheetはBlind専用ビューです​。


✅ まとめ:Blindは“見せない編集”の強い味方!

利点内容
観客に見せずに編集できる突然のフェーダーミスも回避
複数人での分業にも便利1人がLive操作中でも、他の人がBlindで仕込み可能
直感的なビュー操作が可能Table, Spreadsheetなど多彩な表示モード
Cue・パレット・プリセットすべて対応幅広い記録対象を安全に編集可能

📩 「Blindでの編集作業を効率化したい」「Spreadsheetビューの活用方法を知りたい」などのご相談も、日本コーバン舞台照明事業部までお気軽にお問い合わせください!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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