【Eos Tips】Queryキーを使いこなそう!「条件で選ぶ」照明チャンネル検索術

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こんにちは。日本コーバン舞台照明事業部です。

Eosコンソールに搭載されている【Query(クエリ)】機能。
一見すると「難しそう…」「使わなくても困らない」と思われがちですが、
実は複雑な状況でも必要なチャンネルを一発抽出できる超強力な検索ツールなんです!

今回は、その基本的な使い方と実践例を交えてご紹介します。


目次

◆ Queryとは?

Queryは、条件を指定してチャンネルを自動で選択する機能です。

たとえば、

  • 「いま赤くなってる灯体だけ選びたい」
  • 「ズームが広がってる灯体だけを抽出したい」
  • 「まだフォーカスパレットが入ってない灯体だけ選びたい」

といったケースに、手入力なしで一発抽出が可能です!


◆ Queryの基本構文

[Query] {条件A} [対象A] {条件B} [対象B] ... [Enter]

たとえば:

[Query] {Is In} [Color Palette] [2] [At] [50] [Enter]

→「Color Palette 2 にいて、Intensityが50%のチャンネル」が自動で選択されます​。


◆ よく使う条件オプション

条件意味
{Is In}指定したパレットやキューに含まれている
{Isn't In}含まれていない
{Can Be}指定可能(使用できる状態)
{Unpatched}パッチされていないチャンネル
{Mark}マークされている(将来のCueで明るくなる)
{Moves Only}移動している(変化のある)
{Park}Park状態にある

※ 条件は複数組み合わせ可能です。


◆ 実践!Queryの使用例


🎨 色が赤くなってる灯体を探したい

[Query] {Is In} [Color Palette] [1] [Enter]

➡ Color Palette 1(赤)を使用しているチャンネルを抽出!


🎯 フォーカスパレットが未登録の灯体を探す

[Query] {Can Be} [Focus Palette] [5] {Isn't In} [Cue] [4] [Thru] [9] [Enter]

➡ フォーカスパレット5が使えるのに、Cue4〜9では使われていないチャンネルを抽出​。


💡 パッチされていないチャンネルを削除したい

[Query] {Unpatched} [Delete] [Enter] [Enter]

➡ パッチされていないチャンネルを自動選択&一括削除!


◆ Query × [Next] / [Last] の合わせ技

Queryで抽出されたチャンネルは、そのまま [Next][Last] を使って1台ずつ操作することもできます。

[Query] {Is In} [Color Palette] [3] [Enter]
→ [Next] → [Rem Dim]

→ パレット3を使っている灯体を順番に1台ずつ表示しながらチェックできます!


◆ キーワードを使ってさらに便利に

Patch内の「Text 1〜10」欄に「FOH」「Side」「Spot」などの**キーワード(タグ)**を登録しておけば、それを使ってQueryできます!

[Query] {Text 1} {Is In} <FOH> [Enter]

➡ FOH(フロントオブハウス)に設置された灯体だけを抽出​。


◆ まとめ:Queryは“灯体検索の達人”!

特徴内容
対象を絞り込み可能パレット、キュー、出力状況などで選択可能
[Next] / [Rem Dim]と連携選ばれたチャンネルを順に確認・調整できる
パッチデータと連動可Textキーワードやパッチ属性も使える

Queryを使いこなすことで、煩雑な灯体管理もスマートに!

特にムービングライトが多い現場や、複雑なプログラムが組まれている現場では、操作ミスの防止と効率アップにつながります。


日本コーバン舞台照明事業部では、今後も「照明プログラマーのための便利Tips」を継続して発信していきます。

「このパレットだけ見たい」「このキューにだけ使ってる灯体が知りたい」などの現場ニーズに応える内容も、どんどんご紹介していきます!

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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