【Eos Tips】ユニバースをまとめて移動する方法

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こんにちは。日本コーバン舞台照明事業部です。
今回は 「ユニバースをまたいでアドレスを移動する方法」 をご紹介します。

Eosコンソールを使っていると、現場でこういうシーンに遭遇することがあります。

  • 「ユニバース2にパッチしていた機材を、システムの都合でユニバース4に移したい」
  • 「一度組んだパッチを丸ごと違う出力にまとめたい」

こうした場合、個別にアドレスを打ち直すのはとても大変です。
実は、Eosには ユニバース単位でまとめて移動する便利なコマンド が用意されています。


目次

方法 1:選択チャンネルを別ユニバースへ移動

特定のチャンネルを選択してから以下を入力します。

[ユニバースを変更したいチャンネル#] [Address/Patch] [4] [/] [Enter]

選んだチャンネルのアドレスがユニバース4に移され、アドレス番号(オフセット)はそのまま維持されます。


方法 2:ユニバースを丸ごとコピー/移動

ユニバース全体を別のユニバースに移す場合は次のコマンドです。

[Address/Patch] [2] [/] [Copy To] [Copy To] [4] [/] [Enter]

この操作で、ユニバース2に入っていたものを同じアドレス番号のままユニバース4に移動できます。
[Copy To] を2度押しして「Move To」として動作するため、丸ごと引っ越しが可能になります。


方法 3:ユニバースのアンパッチ

ユニバースを一度クリアしたいときには以下のコマンドです。

[Address/Patch] [2] [/] {Unpatch}

ユニバース2内のパッチがすべて解除されます。


現場での活用シーン

  • 機材構成の変更で出力ユニバースを整理したいとき
  • ネットワーク構築後にDMX出力の割り当てを調整したいとき
  • 大規模なリパッチ作業を短時間で終わらせたいとき

これらの操作を知っておくと、現場での柔軟な対応がぐっと楽になります。


まとめ

ユニバースをまたいで移動するには、「Copy To → Move To」 を活用するのが最もシンプルで効率的です。
ぜひ日々のオペレーションに取り入れて、照明現場での作業効率を高めてください。

📩 日本コーバンでは、Eosの使い方講習や現場サポートなども承っています。

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この記事を書いた人

こんにちは、Tommyです。日本コーバン株式会社の舞台照明事業部で働いています。舞台照明、特にミュージカルやお芝居が大好きで、大学時代にはブロードウェイミュージカルへの情熱からアメリカに留学しました。大学ではもちろんシアターを専攻し、そこで照明デザインやプログラミングを学びました。

休日にはブロードウェイミュージカルを観に行くのが趣味で、頭の中はいつもお芝居と舞台照明のことでいっぱいです。今、特に力を入れているのは、ETC Eosという照明卓の素晴らしさを広めること。このブログを通じて、照明やプログラミングがもっと身近になるように、そして皆さんの作品作りに少しでも役立てるよう、頑張りたいと思っています。

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