ETCは、Eosファミリーの最新ソフトウェア 「Eos v3.3」 を2025年8月19日に正式リリースしました。
世界中の現場で愛用されるEosシリーズに、新たな拡張性・効率性・安定性をもたらすメジャーアップデートです。
今回のアップデートでは、大規模現場に欠かせない Expansion Processing をはじめ、Magic SheetsやFader Tabの改善、Fixture Wizardの追加 など、日々のオペレーションをより直感的かつスピーディーに進められる機能が数多く搭載されています。

主な新機能と改善点
1. Expansion Processing
- 大規模リグの負荷を複数プロセッサーに分散
- 出力の一時的な追加にも対応
- 大空間での処理をローカライズし、効率的で安定した運用を実現
- テーマパーク、スタジオ、博物館、複合施設など幅広い現場に最適
2. デバイス/接続ヘルスレポート強化
- Green/Yellow/Red 色での通知 で機材の状態を一目で把握
- ネットワークを介してシステム全体の状態を共有
- 「working」インジケーターで「処理中」と「不具合」を明確に区別
3. Eos Fixture Wizard
- 質問に答えるだけで基本的なフィクスチャープロファイルを自動生成
- シンプルな灯体から複雑な機材まで素早く対応可能
- プロファイル作成にかかる時間を大幅に短縮
4. Magic Sheets 改善
- 常時表示ツールバーや右クリックメニューで操作性向上
- キーボードショートカットを多数追加
- タイムコードウィジェットやフェーダーデザインを刷新
5. Fader Tab 改善
- 完全リデザイン&マルチタッチ対応
- Direct Selectのようにレイアウトを自由にカスタマイズ可能
- タッチパネル操作がより直感的に
6. その他の機能追加
- Pixel Map Media Sync:ホストから他デバイスへメディアを一括同期
- LED Parameter Curves:非線形のLED挙動を補正
- Augment3dルーメン設定:実際の明るさを反映可能
- XYZ動作改善:不要なフリップを軽減
- OSC辞書・オンラインマニュアル刷新
バグ修正と安定性の強化
Eos v3.3では、700件以上のバグ修正と改良 が実施されました。
マジックシート編集やマークキューの挙動改善、ネットワーク同期の精度向上など、現場での不意のトラブルをさらに減らし、安心して使用できる環境を提供します。
対応製品と環境
- コンソール:Eos Apex 5/10/20、Gio @5、Ion Xe、Element 2、Ti、Puck など
- プロセッサー:Apex Processor、Eos Expansion Processor、RPU3 など
- リモート機器:RVI3、各種リモートプロセッサーユニット
- PC版:Windows 7以降、macOS 10.15以降に対応(出力にはETCnomadライセンスが必要)
ネットワークは sACN(ANSI E1.31) や Art-Net v1〜4 に対応し、現代的なショー制御に最適化されています。
まとめ
「Eos v3.3」は、
- 大規模現場対応の 拡張処理
- 機材状態を即座に把握できる ヘルスレポート
- より直感的になった Magic Sheets & Fader Tab
- プロファイル作成を劇的に効率化する Fixture Wizard
といった進化を遂げ、舞台・コンサート・テーマパーク・展示施設など、あらゆる現場で即戦力となるアップデートです。
👉 v3.3のダウンロードや詳細は ETC公式サイト にてご確認ください。